【改悪!?】マリオット・ボンヴォイ・アメックスカード大幅変更まとめ&代替カード紹介

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高級ホテルでの宿泊特典や上級会員資格が得られることで人気を集めていた「マリオット・ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」。しかし、2025年に大規模な改定が行われることが発表され、ユーザーの間では「改悪」との声が広がっています。年会費の大幅な引き上げに加え、無料宿泊特典やポイント付与条件の厳格化など、従来のメリットが大きく変わる内容です。一方で、ダイニング特典の追加といった改善点もあり、改悪一辺倒とも言い切れない側面があります。本記事では、今回の改定内容を詳しく解説し、継続利用を検討するうえでの判断材料を提供します。

マリオット・ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード詳細ページ

年会費の大幅改定

今回最も目を引くのは、年会費の大幅な引き上げです。

従来49,500円(税込)だった年会費が、2025年以降は82,500円(税込)へと大きく変更されます。

これは約1.6倍の値上げであり、カードを継続するか悩む人が増えている理由のひとつです。

家族カードについても影響があります。これまで1枚目は無料、2枚目以降は24,750円でしたが、改定後は2枚目が41,250円に引き上げられます。

1枚目無料という点は維持されるものの、追加発行のハードルは確実に上がったといえるでしょう。

年会費比較

カードデザインの変更

もう一つの変更点として、カードデザインのリニューアルがあります。

これまでのデザインから一新され、より現代的で高級感のある雰囲気になるとのことですが、残念ながらメタルカード化は見送りではないかと思われます。

アメックスのプラチナやセンチュリオンカードのような「所有欲を満たす特別感」を期待していたユーザーにとってはやや肩透かしかもしれません。

無料宿泊特典の条件引き上げ

無料宿泊特典最大75,000ポイント

カードの大きな魅力だった無料宿泊特典も、大幅に条件が厳しくなります。

これまでは年間150万円以上の利用で獲得可能でしたが、今後は年間400万円以上の利用が必要となります。

さらに、付与される宿泊特典のポイント上限が50,000ポイントから75,000ポイントに拡大されるため、理論上はより高ランクのホテルで利用できるようになりますが、その分ハードルも高くなったといえるでしょう。

ただし、2025年10月27日〜2026年12月26日までの移行特別期間に限り、年間150万円利用で75,000ポイント相当の特典がもらえる救済措置が設けられています。改定直後に解約を考えるユーザーを引き止めるための配慮と考えられます。

改定前移行特別期間改定後
期間~2025/10/262025/10/27~2026/10/262026/10/27~
年間
利用額
150万円以上150万円以上400万円以上
利用ポイント最大50,000ポイント最大75,000ポイント最大75,000ポイント

プラチナエリート資格条件の引き上げ

プラチナエリート取得条件年間500万円

これまで、カードの利用額400万円で付与されていたマリオット・ボンヴォイのプラチナエリート資格が、今後は500万円利用に変更されます。

プラチナエリートはラウンジアクセスや朝食無料といった大きな特典が得られるため、達成を目指していたユーザーにとっては打撃です。

特に年間400〜500万円の利用をギリギリで目指していた層にとって、実現難易度は一段と高くなりました。

改定前改定後
期間2025/1/1~2025/12/312026/1/1~2026/12/31
年間
利用額
400万円以上500万円以上

ポイント付与率の改悪

さらに痛手となるのが、公共料金や国税、事業決済のポイント付与率改定です。

これまでは100円につき1.5ポイント付与されていたのが、改定後は0.5ポイントに引き下げられます。

加えて、事業決済についてはポイント付与がゼロとなり、法人経費や税金支払いでポイントを大量に獲得していたユーザーにとっては大幅な改悪です。

これにより、普段使いのポイント効率が実質的に低下することになり、「普段決済用カード」としての魅力は薄れる可能性があります。

ダイニング特典の改善

新ダイニング特典で年間最大1万円キャッシュバック

一方で、改善点も存在します。これまで付帯していなかったダイニング特典として、ポケットコンシェルジュを利用したレストラン予約で20%キャッシュバックが新たに追加されます。

ただし注意点として、半年ごとに最大5,000円ずつなので年間最大10,000円キャッシュバックが上限になります。

高級レストランを利用するユーザーにとっては、実質的に数万円単位のメリットが見込めるため、外食が多い人にとっては一定の魅力があります。

代替カードの選択肢

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

年会費:39,600円(税込)

家族カード2枚まで無料、3枚目以降19,800(税込)

・特典:年間200万円以上の利用で無料宿泊特典(50,000ポイント相当)が獲得可能
・マイル還元に強く、ANA・JALなど複数の航空会社に移行できるのが魅力
・マリオットに限定せず、幅広く旅行を楽しみたい人におすすめ

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ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード

年会費:16,500円(税込)

家族カード1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込)

・特典:年間150万円利用で**無料宿泊特典(上限なし)**を獲得可能
・自動的に「ヒルトン・オナーズ ゴールドステータス」が付与され、朝食無料・アップグレード特典あり
・マリオットからヒルトン系列に乗り換えを検討する人に最適

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マリオット・ボンヴォイ・アメックス 一般カード

改定前マリオット・ボンヴォイ・アメックス 一般カード
改定後マリオット・ボンヴォイ・アメックス 一般カード

年会費:改定前 23,100円(税込) 改定後 34,100円(税込)

家族カード1枚目無料、2枚目以降 改定前 11,550円(税込) 改定後 17,050円(税込)

・年間150万円利用で35,000ポイントまでの無料宿泊特典を獲得可能
・プレミアムに比べ特典は控えめだが、年会費を大きく抑えつつマリオット特典を楽しめる
・ホテル利用が年数回程度のライトユーザー向け

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ANAダイナースカード

年会費:29,700円(税込)

家族カード 6,600円(税込)

・マイル還元率が高く、ANAマイルを効率的に貯められる
・提携ホテルやダイニングの優待が豊富で、出張や旅行をサポート
・「マイルをメインに貯めたい」「ANAをよく利用する」人には候補になり得る

➡️詳細・申し込みはこちら

まとめ・今後の判断

今回の改定は、多くのユーザーにとって「改悪」と受け止められる内容です。特に、年会費の引き上げと無料宿泊特典の条件変更は、カードを継続する最大の動機を揺るがすものです。ただし、宿泊特典のポイント上限が増えたことや、ダイニング特典が新設されたことは、一部のユーザーにとってはむしろプラスに働く可能性もあります。

カードを継続するかどうかは、自分が年間どの程度マリオット系列ホテルを利用するか、どのくらいの金額を決済に回せるかによって判断するべきです。もし年間400〜500万円をカード決済に集中でき、かつホテル特典を最大限活用できるのであれば、依然として価値のあるカードといえるでしょう。一方で、それが難しい場合は、解約や他の年会費無料カード・旅行系カードへの乗り換えを検討するのが賢明です。

・年間400万円以上を使える→継続も選択肢
・ホテル特典をライトに楽しみたい→一般カード / ヒルトンアメックス / アメックス・ゴールド・プリファード
・マイル重視→ANAダイナース / アメックス・ゴールド・プリファード

旅行スタイルや決済額に応じて、最適なカードを選び直すことが改定後の賢い戦略といえます。

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